小鳥の派遣社員
リストラ、派遣切り、それを取り上げ不況不況とマスコミや大人達。
確かに不況だが、こうも何度も何度も深刻な顔で言われると気が滅入るものだ。
かような状況下でも心まで暗くしてはいけない。
と言えるのは強い人間。私は分かってはいるがとても口に出せる程の人間ではない。
就職難とは言うけれど、介護や農業や飲食店等では人手が不足しているという。
やはり大変な仕事は誰もしたがらないと言う訳だ。
窮した人間がよく職がない求人がないとは言うが、正確には自分のやりたい仕事がない、そういう事になる。
プライドや、他者の目、今まで培った経験が逆に足を引っ張る事になるのだろう。
筆者も仕事を辞め、職探しをする過程でそのような経験はあった。
その経験上、今ではつまらないプライドは持たない、他者の目は気にしない(もちろん善悪の区別はつけて)
地位や今までの経験にこだわらない、そう心がけている。
つまり私は人の上に立てる人間でなくていいと言う事だ。
ボロは着れども心は錦
今の時代極端だけど私はこう在りたいものだ。
うちの文具屋でも非正規雇用の派遣社員を二名、いや二羽雇っている事になる。
いつ、どこから派遣されたのか、毎日この二羽の小鳥ががんばってくれている。
作業内容は、店の前の駐車場に子供がこぼしたお菓子の掃除役。
でこぼこのアスファルトに入ったお菓子を、ほうきで掃くのは手間がかかるが、
この小鳥のくちばしなら問題なし。
不平不満も言わず、雨の日でも休まず来てくれるのでこちらとしては助かっている。
ただ、賃金はずっと未払いである。
生きる為にただ毎日同じ作業をひたすらする。
考えてみればその根底にあるものは私も小鳥も一緒。
特に以前の私はその作業にも不平不満を言い、やりたくない事はせず楽に生きようとした。
この二羽の小鳥はそんな事はどこ吹く風、生きる為にがんばる姿を見ていると心が洗われる感じがする。
人間もそう、たとえ人の嫌がる仕事をしていても、一生懸命ひたむきにがんばる人を誰が咎めよう。
むしろ輝いて見えるのではないだろうか?
そう感じさせてくれる二羽の小鳥であった。
鳥の種類はわからない。
警戒心が強いので写真もうまく撮れず、
クリックして拡大しても非常にわかりにくい、画面下と中央左だ。
小雨の中もがんばってくれている姿だ、よく見るとなかなかかわいらしかった。
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